母親の夢
中学生の江原啓之は小学生の時と違い霊的体質も大分良くなってきていました。
中学2年の3学期の頃、歌が大好きだった江原はフォークソングクラブに入部し、文化祭などでもその歌声を発表していました。
そんなある日のことです。
入院しているはずの母親が葬式に参列している夢を見たのです。
そしてこの日、担当医から余命3ヶ月の末期ガンと告げられます。
毎日、母親の介護のため病院に通い詰めていた江原は、このことが原因となり無くなっていたはずの霊的能力が戻ってしまいます。
夜間の病院内をうろつく霊の集団を見たり、亡くなる人が判ったり、体の悪い箇所を言い当てたりして、周りの人たちを驚かせていました。
母親が語る予言
母親は意識不明になる前日、予言となるような話を我が息子に語ります。
「お前は18歳までは守られる。でも、それから先は自分の力で生きていかなければいけない。辛いと思うけど、決して負けてはいけない。」
そして、数日後、母親は天国へ召されていきます。
襲う怪奇現象
デザイン科のある高校へと進学した江原啓之はアマチュア合唱団の練習にも参加しました。
いつも明るく振る舞っている江原でしたが、母親を亡くした悲しさや姉も嫁いでいきましたので、高校生で一人暮らしとなった孤独感と疎外感が襲い掛かっていたのです。
〇低級霊
何故、自分ひとりだけが不幸を背負うのだろうと思うようになっていました。
その頃、江原は「コックリさん」のような低級霊に惑わされるような危険な遊びをしていた為か、心霊現象がエスカレートしていました。
深夜、突然ベッドが動き出したり、ひどい耳鳴りと金縛りに襲われたり、自身では、どうすることもできなくなっていたのです。
亡き父に助けを求めるため、這うようにして隣の仏間へと行くと、今度は仏壇の横の白壁に頬のこけた蒼白い顔が。
こちらを見つめ不気味な声を上げて笑っていたのです。
江原は気を失い、気が付いたときには朝を迎えていました。
しかし、不思議なことにしっかりと数珠を握りしめていたのです。
またもや心霊現象
母親が死ぬ直前語っていた18歳を迎えました。
諦めていた大学進学も叶い、和光大学人文学部芸術学科に入学。
しかし、前途洋々の学生生活も。
日々激化する心霊現象・怪奇現象に悩まされる日々が続いていきます。
毎日容赦なく襲う心霊現象。
朝起きてみるとアパートの天井いっぱいに、無数の手の跡が付いていたこともありました。
どこにいようが四六時中霊が見える。
恐怖と錯乱で勉強どころではありません。
しまいには、経済的にも追い詰められ大学を中退してしまいます。
〇心霊病
心霊現象や怪奇現象は一向に収まるどころか、エスカレートするばかり。
江原はとうとう、精神的バランスを失い抜け殻のようになってしまいます。
このような状態を「心霊病」と言います。
ポルターガイスト
そんなある時、バイト先で知り合ったある修行僧の勧めもあって尼僧の霊媒師を尋ねます。
その霊媒師から「先祖供養をするように」と言霊を授かりましたので経典を読み始めると、窓、ふすま、ドアが「ガタガタ」と音をたてて動き出します。
ポルターガイスト現象です。
天からのメッセージ
ある朝、目を閉じているのに意識ははっきりと目覚めていました。
それは、目の前に大きなシャボン玉のようなものが揺れていて、その下には人の形をした小さな半透明な者たちが、逃げ回るかのようにうごめいています。
そこへ、闇の中から地蔵の形をした蛍光色の青紫色した神々しい光が現れ、
こう語りかけてきたのです。
「これらの人々を見よ。お前はこれらの人々を救う手助けをしなくてはならない。それがお前の役目じゃ!それがお前の生まれた目的、人生じゃ!」
そう告げると、すーっと消えていったのです。
新たな出会い
正常になりたい一心で始めた「霊能者巡り」の20人目に(財)日本心霊科学協会所属の寺坂多枝子先生との出会いがありました。
これまでの苦境や心霊現象の事をご説明いただき、ひと安心します。
今までの仕業は悪霊ではなく、自身の霊媒体質から起きるもので、生まれつき持っているパワーのため消すことはできないこと。
人格や想念が波長であると低級霊に弄ばれる、それを高い波長に変えればよいこと。
〇指導霊
「昌清之命」(まさきよのみこと)の指導霊がついていて、世のため人のために働かせたいと思っていること。今の苦しみから逃げたければ、人格を上げて霊能をコントロールできるように開発しなければならないこと。
そして、持って生まれたパワーがあるのだからこそ、人々のために使わなければならないこと。これまで考えてもみなかった道が示されます。
すると、目の前に昌清霊が現れこう告げられます。
「霊能開発のために、まず身体を整えよ。そして、力を養い、知能も人格も霊能者たる高尚なる発達に向かうべし。」
ここの御朱印を手に入れて幸せ祈願してみては。
筑土八幡神社 ご利益と白木大神輿